Ikeda

池田菊苗(1864-1936)

 「味の素」発明者。化学者、京都生まれ。

 池田はライプツィッヒ留学を終えロンドンのロイヤル・アカデミーに留学した明治34年5月5日、漱石4番目の下宿ツーティングで漱石に会っている。漱石との交流は池田が帰国する8月30日までの3ヶ月足らずである。
 
漱石は池田を「偉い哲学者」、「頗る見識のある立派な品性を有して居る人物」とか「頗る博学な色々の事に興味を有して居る人」と記している。ロンドン滞在中は心を開いて話し合う友人がいなかった漱石だが、池田だけは信頼出来る数少ない友であった。

  漱石は池田との出会いによって「幽霊のような文学を止めて、もっと組織だったどっしりした研究をやろうと考えるようになった。」池田に会う以前は文学、美術のみに感心があったが、池田との出会いから文学を心理学、進化論など多方面から捉えようと試みるようになった。


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